うるしとわたしたちのくらし 〜受け継がれてきた九千年の歴史と文化〜

漆の歴史と文化(1)

◆9000年もともに暮らし続けた漆(うるし)と日本人

photo 「漆」と書いて「うるし」と読みます。
漆は山に生えている木の中の一つです。

しかし普通、漆という場合、木のことではなく、漆からとれる樹液(じゅえき)のことをいいます。 そして、漆といって思い浮かぶのは、おそらく、赤や黒く塗られたお椀のことではないかと思います。

私たち日本人の生活の中には、あるのが当たり前のような漆のお椀やお箸ですが、 このような漆の器や漆そのものは、日本が世界に誇る、すばらしい道具であり、原料であり、そしてまた、芸術でもあるのです。


photo 日本における漆の歴史はとても古く、今から9000年も前、縄文時代の遺跡から漆を使った装飾品が発掘されています。

これは、世界で最も古く、漆の使い方は日本で考え出されたと考えられています。