うるしとわたしたちのくらし 〜受け継がれてきた九千年の歴史と文化〜

漆芸品と文化財

浄法寺塗りのおわんたち
└浄法寺の漆芸品
平安時代の漆の道具
└中尊寺の漆芸品
漆で見る地域の文化
└伝統芸能と風習から
古い建物を守った漆
├金色堂
├日光東照宮
└金閣寺

伝統芸能と風習から

岩手は「郷土芸能の宝庫」といわれるほど、たくさんの伝統芸能が各地域に伝えられています。 神楽や鬼剣舞、鹿踊りなどは岩手県内だけではなく、様々な流派があり、日本中に愛好者の団体があるほどです。

photo こうした芸能では踊り方や演じ方、作法が伝えられるだけでなく、その道具もまた、 昔の人々の風習や暮らしを伝えてくれる価値ある文化財として伝え残されています。


このような伝統芸能の道具にも漆は使われています。 木が腐るのを防ぐ力を持つ漆を塗ることによって、道具は人から人へ大切に受け継がれてきました。
また、漆が放つ独特の色や光り具合が、踊りや舞にさらに魅力を加えています。

photo 岩手の伝統芸能が今日まで受け継がれ、そしてまた、高い評価を受けていることにも漆は大きな役割を果たしているのです。



芸能に加えて、もっと身近な風習の中でも漆と出会う機会はたくさんあります。

photo たとえば、岩手県遠野市で毎年開催される「遠野町家のひなまつり」では、町の各家に昔からある、 とても大きなひな壇に、漆塗りのひな飾りをたくさん見ることができます。

みなさんが住んでいる町や村で行われる夏祭りや秋祭り、そして神社やお寺でも漆を使った道具を探してみましょう。


まわりを見わたしてみると、気づかないだけで、 みなさんが慣れ親しんでいる伝統や風習の中に漆は意外にたくさんある身近なものなのです。