うるしとわたしたちのくらし 〜受け継がれてきた九千年の歴史と文化〜

漆芸品と文化財

浄法寺塗りのおわんたち
└浄法寺の漆芸品
平安時代の漆の道具
└中尊寺の漆芸品
漆で見る地域の文化
└伝統芸能と風習から
古い建物を守った漆
├金色堂
├日光東照宮
└金閣寺

古い建物を守った漆 金色堂

800年以上も昔、栄華を誇った藤原清衡が、 奥州の平和を願い極楽浄土の世界を作り出そうとしてつくりあげた中尊寺金色堂。
しかし、金色に輝く見事な建物も、時間とともにその輝きを失い、 また、建物も傷んできました。

国の貴重な文化財を守ろうと、昭和37年(1962年)から、中尊寺の解体修理が始まりました。 この修理は昭和43年まで、足かけ6年の年月をかけて行われました。 建築された800年前の、漆の色や金箔の色を正確に再現するために、 全国から集められた50人の専門家によってプロジェクトチームが作られました。

 

たいへんな苦労を重ねながらも無事に修理を終えた金色堂は、再び、800年前の輝きを取り戻したのです。
この修理の物語はNHKのプロジェクトXでテレビ番組となり、全国の人々に感動をもたらしたほどです。

 

この時、たくさんの浄法寺漆、そして、職人の知恵が金色堂修理に活躍しました。
  そしてまた、浄法寺漆は、岩手の文化財だけではなく、京都の鹿苑寺金閣(ろくおんじきんかく)や日光東照宮などにも用いられています。 浄法寺漆は日本文化を世界、そして、未来に伝えていくために無くてはならない存在となっています。