うるしとわたしたちのくらし 〜受け継がれてきた九千年の歴史と文化〜

漆芸品と文化財

浄法寺塗りのおわんたち
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漆で見る地域の文化
└伝統芸能と風習から
古い建物を守った漆
├金色堂
├日光東照宮
└金閣寺

古い建物を守った漆 金閣寺

◆金閣寺昭和の大修復(1)

京都の金閣寺は600年以上も昔の室町時代、1397年に、将軍足利義満によってつくられました。

日本を代表する歴史的建物である金閣寺は国の文化財であると同時に、世界遺産にも登録されています。


世界のために未来に残していかなければならない建物として、そのすばらしさは世界中から認められているのです。

◆金閣寺昭和の大修復(2)

たいへん残念なことに、金閣寺は昭和25年に、一度、火事によって失われてしまいました。

しかし、様々な人の努力により、昭和30年に建て直されました。
こうして再び、その姿を取り戻した金閣寺ですが、時間が経つにつれて建物が傷んできました。


そこで、30年後の昭和60年から、二年がかりで大規模な修復作業が行われました。
この修復作業は「昭和の大修復」といわれています。

◆金閣寺昭和の大修復(3)

この修復作業は、大切な文化財をしっかりと守らなければならないために、質のいい漆を使わなければなりませんでした。

そして、その漆として選ばれたのが、浄法寺の漆だったのです。なんと、2年間で1.5トンもの浄法寺漆が使われたのです。


浄法寺漆の光沢があまりに見事だったために、最初は、漆の上から金箔を塗る予定だった場所のいくつかが、 金を塗らずに漆を塗ったままで作業を終えることになったほどです。