神楽の歴史

神楽 分類と特色

出雲流の神楽(採物神楽)

採物は、神楽神事持つ道具のことです。現在伝承されている神楽では、この採物持って舞われるものがほとんどです。出雲流神楽のルーツと考えられているのは、島根県松江市鹿島町佐太神社伝わ七座神事神能です。
神々座す御座敷き替えに、い草持って舞うことによって清めをしました。この御座中心とした七座神事には、神能演じられてきました。神能江戸時代初頭佐太神社大成されたと伝えられる能形式神楽です。神社縁起神話題材取り入れ要素持ち中国地方中心多く里神楽影響与えたとされています。

代表的な出雲流の神楽の紹介
佐陀神能  島根県松江市鹿島町 (国指定重要無形民俗文化財)

佐陀神能 七座神事〜「清目」 (さだしんのう しちざしんじ〜「きよめ」)

全国一番多い出雲流神楽源流とされる神楽です。御座い草)やなどを採物として舞う七座神事と、式三番神能構成されています。この形式は、江戸時代初頭確立したと伝えられています。
神能には、猿楽能影響見ることもでき、神楽など芸能歩み知るうえでも、非常重要意味持つ神楽です。

佐陀神能保存会会長 宮川康秀さんに聞く
近い神話劇

宮川康秀さん

佐陀神能は、近い神話劇としてとらえていただいたがわかりやすいのではないかと思われます。歌舞伎所作流れ取り入れて、佐太神社行われていたながらの神事としての神楽祭り融合したものではないでしょうか。
佐太神社神主覚えたのが慶長年間(1596~1615)と云われていますので、起源はおよそ400年前遡ります。
地域にある12、13ほどの神社お祭り奉納します。最近では、イベントで演じ機会増えました。この一年平成21)は、5、6出演しました。

忠実に。これからも研究

現在保存会所属して活動しているのは、12で、年代平均すると50になるでしょうか。後継者育てることが一番課題だと思っています。そのために練習以外特別対策講じていませんが、イベント鑑賞していただき、佐陀神能知ってもらう。これも一つ方法かなと思っております。
をできるだけ忠実後世伝えていくのが伝承芸能だと思っておりますので、変えるのは好ましくないと考えています。まで、あまり演じてこなかった演目研究しながら演じていくこともこれからの課題です。

高千穂夜神楽  宮崎県西臼杵郡高千穂町岩戸 (国指定重要無形民俗文化財

高千穂の夜神楽 杉登 (たかちほのよかぐら すぎのぼり)

毎年冬に高千穂地方各地区行う神楽です。地区民家では、持ち回り神楽宿決められ、その宿一間神庭として、三十三番神楽夜通し奉納されます。素面七座風と、をつける能風入り混じり、深夜には、セリ唄伴う若者による神楽セリが行われます。地元では、地区ごとに集落名前をとって「野方野神楽」や「浅ヶ部神楽」などと呼ばれています。

高千穂夜神楽 野方野神楽保存会会長 佐藤浩光さんに聞く
三十三番奉納

佐藤浩光さん

高千穂夜神楽は、民家行うものなので、静か神楽ですね。全部三十三番あり、奉納する時間長いため、休憩してお茶食事をとるのですが、太鼓鳴ったままです。現在夜神楽行え地区は19地区で、神楽地区ごとに違いがあります。やはり、一晩通して舞うところが醍醐味ですね。徹し舞った翌日には、疲れているんですが、それを上回る心地よさがあります。

全国さんに知ってもらいたい

11の2あたりから、夜神楽始まります。素晴らしい神楽ですから、ぜひ全国さんに高千穂夜神楽知ってもらいたいですね。地区ごとに運び所作違いますから、見比べても面白いですよ。
高千穂夜神楽楽しむコツですが、舞手一体化するといいますか。村祭りですから、構えずに、舞手一緒楽しんでいただければ、より魅力感じていただけるのではないかと思います。