としごろ
清水 健司
あたたかな陽ざしが、みえるような、日々になりました。ほっとしながら、今
の働き場を想い廻らしてます。新年度は、産学官連携を業務とする岩手大学地域
連携推進センタ−長に工学部応用化学科の学科長も仰せつかりました。皆様から
は、慰労と激励と協力とひやかしのお言葉をいただいております。
しかし、本人は、いまだ、ことの重大さを感じていない様です。
そんななかで、ふと、めったに遭遇しない“空き時間”に想いました。しかも
脈絡もなく、「そういえば、父が退職した年令になったんだな」と。私が高校生
の時でした。帰宅したとき、父の居るのに、しばらくとまどっていました。面白
いもので、そうなると、自分も、そのとき、なにをするのかなと考え込みました。
それで、これまた、偶然のできごとの繋がりによるものですが、おぼろげに、
なにかしら、できあがりそうです。おはなしして、南幅さんにおおせつかった、
コラムにさせていただきます。ご容赦下さい。
× × ×
一昨年ですか、岩手大学の中国との技術交流構想であるUURRプロジェクト
に参加させていただき中国に行きました。お土産に、あれこれさがしたあげく、
案内された風景や建物の感じから、山水画を思い浮かべて、“筆と墨”を求めま
した。
また、先ごろですか、ある出張時に、新幹線で、座席の背もたれに入っている
パンフレットの記事から、“座禅”について読みました。「なにも考えをいれな
い時間をすごす」のだそうです。
そこで、そうなら、お寺でなくても、車中で失礼とは想いましたが、この場も
修行の場になるのかなと思い、試みました。なかなか、むずかしいものでした。
でも、ちょっと、うれしい気がしました。みなさんも、試してみてください、い
ま、その場で。そのつづきに、“写経”のことも、ちょっとふれられてました。
その後、帰宅途中のバスを待つ時間に、駅で書店によりました。いつも、新刊
書を立ち読みするなど、楽しみにしています。バス通のおかげで、これまた、よ
い時間です。
その日は、なぜか、ポケットサイズの“般若心経”の本に、目がとまりました。
お!、と思えました。文言が、わかりやすく、説明されていました。
みなさんも経験があるでしょうが、買おうかなと思って、次に買えばよいとし
て、そのとき買わずに、やはり求めようと思ってゆくと、売り切れたり、そのと
きの表題を忘れてしまって、手に入らなかったことが。何冊かありませんか。そ
の日は、購入しそこなった経験が最近あったので、すぐ購入しました。
これが、実に、よい中身です(まったく知らなかったのですから、おかしな表
現ですが)。まず、そう感じることが、としごろ、かもしれません。ここに、
“経典”が、手に入ったことになります。
さて、過日、INS(岩手ネットワ−クシステム)みなさんと、豊橋地域との
交流会に行きました。初めて降り立ったところでした。実りある交流ができまし
た。デンソ(株)のデバイス部も、つぶさに見学できました。大学の同級生が工
場長のおかげでした。
またもや、帰りにみやげものをさがしました。豊橋筆が国指定の伝統工芸だそ
うです。全国の80%の生産量を誇っているそうです。買いました。
センタ−長も3年目に入りました。皆様のご支援のおかげで、高い評価もいた
だいております。あいかわらず、あわただしく、あちこち走り廻っています。行
事が、業務が、先行しています。もちろん、企てたことでもありますが、すべて
が、そうではないようです。
そこで、冒頭の、空き時間が、うれしく、ぼんやり考えを廻らせるときが、仕
組めるかなと思ったしだいです。“座禅(その場での)と写経”です。はじめよ
うかと、想っています。やはり、としごろでしょうか?。
“般若心経”のなかから、ひとつを紹介しましょう。
是諸法空相(ぜしょほうくうそう) : たえず新しい時が生まれ。生まれた
とたん消えていき、一ヶ所にとどまっていないのが世のすべてであり、だからこ
そ、瞬間瞬間を一生懸命に生きなくてはいけないと言う教えだそうです。
あらためて、学習しました。いきかた、あやかりたいと思います。
2005.4.9.記
□清水 健司
岩手大学地域連携推進センタ−長
岩手大学工学部応用化学科 学科長
岩手大学工学部応用化学科 教授
□岩手大学地域連携推進センタ−
http://www.ccrd.iwate-u.ac.jp/
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