女性には働ける時と働けない時がある
奥田 三枝子
…と、ある人が言いました。そう、そのとおり。それでいいのだと思います。
いつの頃からか「男女共同参画」という言葉が現れて、たぶん本来の意味とは
違って、「男と女は同じである。」と捉える人が多くなったように思います。
働く女性が増え、その女性が母になっても働き続けられるように、子育てを応
援する仕組みも沢山できました。それはそれで素晴らしいことだと思います。
「子どもがいると働けなくなるなら、子どもは産まない」というより、「働き
続けられるのなら産もう」と思う人が増えれば、少しは少子化に歯止めがかか
るでしょう。またどうしても働かなくてはいけない人もいるはずですから、そ
れは重要なことです。
でも、そんなことより、大切なのは仕事を辞め、子どもの側にいたいと思う人
を応援することじゃないでしょうか。ともすれば今は、「専業主婦」が怠け者
のような悪いイメージがあります。少し大げさかもしれませんが、「働く女性
が凄くて、専業主婦は向上心のない駄目な人」のような見方をされることがあ
るように思います。
子育ては幼児期だけでは十分ではありません。思春期の時期も親の存在はとて
も重要で、体も心も急成長するこの時期は不安定で、幼児期のようにいつも側
にいる必要はありませんが、いつも見守れるところにいることが大切だと思い
ます。それは今、18歳と20歳の子を持つ母としての実感です。
だから、子どもが産まれてから幼児期はすっと一緒、その後は子どもの成長に
合わせて少しずつ働く時間を増やせばいい。働けない時期があっても、働く時
間が短くてもいいじゃないですか。女性にはその時の自分にしかできないこと
をすることの大切さを感じて欲しいし、また回りもその大切さを知って応援し
て欲しいと思います。
今、世の中が少し違う方向に行こうとしている気がして心配です。
□奥田 三枝子
とよなかインキュベーション・マネジャー
□とよなかインキュベーションセンター
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