INS地場産業研究会 皆さんから頂いたメッセージ
平成18年2月

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小さな短大の小さな挑戦 
久保 協一

 宮古市の郊外にある小高い山の中腹に小さな短大があります。その短大の講義
棟と研究棟は、20メートルの渡り廊下でつながっています。毎週、水曜日の午
後になると、この廊下はたくさんの学生で賑わいます。水曜日の午後は、すべて
の研究室を開放し、教員が、勉強や進路など学生が抱えるさまざまな悩みの相談
に応じる、オフィスアワーの日です。

 社会に飛び立とうとしている学生が悩みを抱え、迷うのは当然です。特に、経
済的な理由や学力不足から短大を選ばざるを得なかったなど、さまざまな悩みを
抱えながら入学してくる学生が、限られた短大の2年間で、自らを見つめなおし、
自らの力で目標を定め、それに挑戦していく意欲を育てていくためには、一人ひ
とりの教員が常に学生と向き合い、時には学生と共に悩むことも必要です。オフ
ィスアワーは、そのための時間でもあります。

 厳しかった冬も峠を越し、あと少しで3月です。3月は別れの季節。この小さ
な短大から、今年も、多くの学生が高校時代には憧れの対象でしかなかった会社
に入社し、また、一時はあきらめた四年制大学に編入学していく学生も1割以上
います。

 勝ち組と負け組みにあっさり分けられ、ごく一部の勝ち組だけが華々しくマス
コミの話題となり、結果のみが評価される風潮が広がりつつある今の時代にあっ
て、小さな短大の学生は、努力し、挑戦すること、取り分け再挑戦する機会の大
切さを教えてくれているような気がします。そして、小さな短大のオフィスアワ
ーは、再挑戦の機会を目指す小さな挑戦かもしれません。

 岩手ネットワークシステムも、たぶん、小さな挑戦を大切にしてきたからこそ
今があるのだと思います。そう思って、あちこちにぶつかりながら、細々と‘環
境マネジメント研究会’を続けています。懲りもせず・・・

□久保 協一
岩手県立大学宮古短期大学部 事務局長
  
□岩手県立大学宮古短期大学部
http://www-myk.iwate-pu.ac.jp/



女性には働ける時と働けない時がある
奥田 三枝子

…と、ある人が言いました。そう、そのとおり。それでいいのだと思います。
いつの頃からか「男女共同参画」という言葉が現れて、たぶん本来の意味とは
違って、「男と女は同じである。」と捉える人が多くなったように思います。
働く女性が増え、その女性が母になっても働き続けられるように、子育てを応
援する仕組みも沢山できました。それはそれで素晴らしいことだと思います。

「子どもがいると働けなくなるなら、子どもは産まない」というより、「働き
続けられるのなら産もう」と思う人が増えれば、少しは少子化に歯止めがかか
るでしょう。またどうしても働かなくてはいけない人もいるはずですから、そ
れは重要なことです。

でも、そんなことより、大切なのは仕事を辞め、子どもの側にいたいと思う人
を応援することじゃないでしょうか。ともすれば今は、「専業主婦」が怠け者
のような悪いイメージがあります。少し大げさかもしれませんが、「働く女性
が凄くて、専業主婦は向上心のない駄目な人」のような見方をされることがあ
るように思います。

子育ては幼児期だけでは十分ではありません。思春期の時期も親の存在はとて
も重要で、体も心も急成長するこの時期は不安定で、幼児期のようにいつも側
にいる必要はありませんが、いつも見守れるところにいることが大切だと思い
ます。それは今、18歳と20歳の子を持つ母としての実感です。

だから、子どもが産まれてから幼児期はすっと一緒、その後は子どもの成長に
合わせて少しずつ働く時間を増やせばいい。働けない時期があっても、働く時
間が短くてもいいじゃないですか。女性にはその時の自分にしかできないこと
をすることの大切さを感じて欲しいし、また回りもその大切さを知って応援し
て欲しいと思います。

今、世の中が少し違う方向に行こうとしている気がして心配です。


□奥田 三枝子
とよなかインキュベーション・マネジャー
  
□とよなかインキュベーションセンター
http://www.toyonaka-incu.com
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