活動時の安全対策(準備編)

ここでは、銀河の森(早池峰山)で実際に活動する際の安全対策を、「知識編」「準備編」「当日編」に分けて、Q & A形式で説明します。楽しく安全に野外活動にのぞむために、知っておきたいことや準備しておくことなどを、指導者や保護者の方と一緒に確認しましょう。

準備編

  1. 服装

    どんな服装がいいの?
  2. 持ち物

    何を持って行けばいいの?
  3. リュック

    リュックはどんなものがいいの?
  4. 靴はどんなものがいいの?
  5. 雨具

    雨具はどんなものがいいの?
  6. コース(時間)

    コースごとの頂上までの時間はどのくらい?
  7. ガイドブック

    早池峰山のガイドブックはあるの?
どんな服装がいいの?

覚えていてほしいことは、「綿素材の服装は絶対にダメ」ということ。「綿は体力を奪い、最悪の場合死に至る」からです。下着、靴下、中間着、上着、ジャンバーまで、汗を吸いやすく、すぐに乾く化学繊維製の服を用意しましょう。
まずは運動着からでOKです。化繊の下着、服などは量販店で求められます。本格的に山登りを始めるのならば、登山専門店やスポーツ店のトレッキングコーナーで、カラフルでオシャレで機能的なものをそろえましょう。登山がいっそう楽しくなりますよ。

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何を持って行けばいいの?

(1)ガイドブック
(2)懐中電灯
(3)身分証明のできるもの
(4)お弁当(おにぎりやパン)
(5)おやつ(果物、飴、チョコ、塩分を含んだもの)
(6)飲物(スポーツドリンクやお湯を1〜2ℓなど)
(7)雨具
(8)薄手のフリースと防寒用のジャンバー各1枚
(9)熱中症対策の帽子
(10)怪我予防の軍手
(11)簡単な救急用品
(12)時計
以上が日帰り登山での必要最低限の持ち物です。
カメラ、ラジオ、携帯電話などは必要に応じて持ちましょう。山でよく見かける鈴は必ず持つものではなく、人気のある登山道ではむしろ必要ないかもしれません。自然の音を楽しみたいものです。

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リュックはどんなものがいいの?

日帰り登山では、ふだん使っているデイパックで充分です。ただし、必要最低限の持ち物がすべて入る大きさのものを選んでください。外側にティッシュやお菓子入れのあるものや、ペットボトル入れのゴムが付いているものが便利でしょう。脇のストラップをしっかり下に引いて、リュックを背中の上の方で背負うと疲れにくくなります。
本格的な登山には、容量が20〜30ℓ程度の日帰り登山用ザックがお薦めです。背負いやすく機能的で丈夫に出来ていますし、雨や汚れ対策としてザックカバーなどが着けられます。

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靴はどんなものがいいの?

運動靴でかまいません。履き慣れたもので、できるだけ底の厚いものがいいでしょう。靴ひもをしっかり上まで締めたり、少し厚めのソックスを履くなどして、靴の中で足が遊ばないように工夫をしましょう。転倒や靴が濡れたり汚れたりするのを防ぐために、ゆっくり静かに歩くことが大切です。
本格的に登山をするならば、水を通さず汗は逃がしてくれるゴアテックス製で、くるぶしまでしっかり保護してくれるハイカットデザインの軽登山靴がお薦めです。多少の雨ならしみず、滑りにくいうえに、疲れにくいので安心して歩くことができます。

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雨具はどんなものがいいの?

どんなに天気のいい日でも、必ず雨具を持って行くことが登山の基本です。
山の天気は変わりやすく、朝は晴れていてもお昼には雨が降ってくることがあるからです。レインコートタイプではなく、上下別々のものがいいでしょう。登る回数が少ない方は、量販店のものでもかまいません。
月に1回以上登る方は、登山専用のカッパを用意しましょう。やはり上下別々のものを。ゴアテックス製か、それと同等の機能を持つものは、軽くて丈夫で、防寒着の代わりにもなります。透明なビニルガッパ、ジャンバーやポンチョ、傘は登山に適しません。

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コースごとの頂上までの時間はどのくらい?

早池峰山へ登る時はいくつかコースがあります。一般的なコースは2つ。
河原の坊コースと小田越コースです。初心者の方は小田越コースを往復することをおすすめします。小田越コースは、登り約3時間、下り約2時間です。小田越コースに慣れたら、河原の坊コースに挑戦するといいでしょう。河原の坊コースは、登り約4時間、下り約3時間です。これは、途中の休憩も含めた登山全てにかかる時間で、余裕のある時間設定です。いずれも下山は暗くならないうちに。
その他に、鶏頭山からの縦走コース、門馬コース、平津戸コース、剣ヶ峰からの新コースがあります。これらのコースはベテラン向きです。

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早池峰山のガイドブックはあるの?

「いわての名峰徹底ガイド早池峰山」(岩手日報社)には、コースガイド、早池峰山の花図鑑、歴史と信仰、神楽などについて詳しく書かれています。その他に、「新・分県別登山ガイド 岩手県の山」(山と渓谷)や「山と高原地図 栗駒・早池峰」(昭文社)などが出版されています。
情報がコンパクトに収められているタイプ、大きな地図にコースの見どころや、危険個所、目安となる登山にかかる時間、交通機関などの情報が盛り込まれたタイプなど様々ありますので、用途に合わせて使用するとよいでしょう。いずれも、登山専門店や大型書店の登山コーナーで買い求めることができます。

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